授業の合間を縫って、本校舎のビザ・登録を扱う課へ。これさえなければ、もっと頻繁にペテルブルグから近隣諸国に遊びに行けるのにと思わせる憎き制度、それは外国人登録(レギストラーツィア)です。2007年に許可制から通知制に変更されましたが、許可制を経験したことのない私には、簡易になって便利になったのか不便になったのか不明です。
旅行でロシアに滞在する場合であれば、宿泊先のホテルでのチェックイン時にパスポートを預け30分ほどで終了する手続なので気にもならないかもしれませんが、外国人登録制度は、外国人は、3日以上滞在する地で、当該地への到着から3営業日以内に当該地に登録されなければならないという制度で、厄介な点は、海外に行って戻ってきた場合(ロシア国内でもその登録地を3営業日を超えて離れて戻ってきた場合も含まれるらしいです)、再度、外国人登録をしなくてはいけない点です。制度の変更により、受入機関が警察署のオヴィールに行って手続をするのではなく郵便局から所定通知を出すようになったようですが、留学生は、結局、受入機関である大学の取扱課に手続をしに行き、1週間後に再度当該課に通知証明書となる書面を取りに行くことになります。ペテルブルグ大学の取扱課は、月火木金の午後3時から5時しか開いておらず、さらに、2時間待ちを覚悟しないといけないので(*)、戻ってきた日の翌日・翌々日の午後に授業が入っていないというスケジュールでないと海外に遊びに出られません。(*「待つ」といっても列に並んでいればいいというのではなく、課の部屋の前に群がる生徒を相手にまさに実力で順番を勝ち取っていかなければなりません)
しかし、ここまで面倒な手続を強制させるものの、この登録制度がどこまで厳格なものなのか疑わしいです。というのも、夏にペテルブルグに来て登録をした際、通知・通知証明書面にタイプ打ちされたパスポート番号が私のそれとは全く異なり、担当者に、パスポート番号が間違っていると訂正の登録を求めたものの、「It doesn’t matter」と流されました。
外国人登録制度はソ連の遺産で、未だCIS諸国に残っています。ウズベキスタンでも残っていましたが、手続は当時働いていた所が行ってくれ、また、特別な登録だったのか、ウズベキスタンから日本や近隣諸国に出張に出て戻ってきても、一々再登録をすることはありませんでした。友人が遊びに来た際、私の住む地区の警察署を探して行ってきましたが、登録には1週間はかかるため、1週間の観光ビザで滞在する旅行者はホテルに宿泊しホテルを通して登録しなければならないと言われました(もっとも、今考えると、私が受入者となることはできなかったのではないか、また、私自身、居住地ではなく事務所の所在地で登録していたようにも思います)。