やっと、法務省法務総合研究所のサイトに、中央アジア諸国やロシアのいくつかの法令和訳が掲載されるようになりました。が、ここらの地域は法令が頻繁に改正されるため、おそらく、掲載法令は全て何らかの改正がされているものと思われます。掲載されている法令で大きな改正があり特に注意が必要なのは、カザフスタン倒産法、ロシアの担保法と倒産法です。

法総研の外国法令和訳サイト:http://www.moj.go.jp/HOUSO/houkoku/uzbekistan.html#gaikokuhoureiwayak

なんとか改正部分を辿ることができる無料カザフスタン法令サイト(ロシア語):http://www.pavlodar.com/zakon/

改正部分が見つけやすく、かつ、改正前との比較も容易な無料ロシア法令サイト(ロシア語):http://www.consultant.ru/popular/

改正部分がわかりやすく、英訳されている法令もあるロシア法令サイト(ロシア語):http://www.garant.ru/law/ (英語の案内)http://www.garant.ru/english/

カザフスタンの株式会社法・有限責任会社法も最近改正があったようですが、まだ上記法令サイトに反映されていないようです。ロシア法については、特に、2008年12月30日付で企業法制と担保法制の改正に関して4本もの連邦法律が出されました。変更だけでなく追加も多いので完全に翻訳の努力が水の泡になってしまうわけではないでしょうが、それでもショックです。

1)連邦法第296号:倒産法について、管財人制度、第三者による弁済の制度、債権者の地位の整理等の改正

2)連邦法第306号:担保財産に対する執行手続に関する、民法、担保法、抵当法、執行法、不動産取引国家登記法、倒産法等の改正

3)連邦法第312号(2009年7月1日施行):有限責任会社に関する、民法、有限責任会社法、法人等国家登記法の改正

4)連邦法第315号:企業の再編に関する、民法、銀行・銀行業務法、株式会社法、法人等国家登記法の改正

*CIS諸国では、破産や事業再建に関する法律は、基本的には、「倒産法」という法律が一つです。一方、会社に関する法律は、株式会社法、有限責任会社法というように形態毎に個別の法律が存在します。担保に関しては、民法の他に、担保法もあり、抵当(不動産担保)については、更に抵当法も適用されます(キルギスタンは、2005年の担保法改正で、抵当法が廃止され担保法に一本化されました)。

*倒産法改正:http://kie.blogsome.com/2009/04/10/amendments-to-bankruptcy-law/